【予算5万円】Ryzentosh + プチゲーミング用・省エネPCを組み上げる

AMD Ryzen CPUでmacOSを動かす「Ryzentosh」をメインに、休日はゲームもできるデュアルブートな自作PCを構成してみました。

2020年6月22日

Categories: 自作PCガイド

構成

パーツ 価格 ベンチマーク 消費電力(W)
AMD Ryzen 5 3500 BOX ¥16,147 4844 65
ASRock Micro ATX B450M Pro4 ¥8,300 - 20
DDR4 8GB * 2 ¥5,000 - 14
ssd 64GB ¥2,000 - 3
ssd 64GB ¥2,000 - 3
玄人志向 KRPW-L5-400W/80+ ¥3,300 - -
SAPPHIRE PULSE RADEON RX 560 4G ¥8,500 6300 80
ケース ¥6,500 - -
合計 ¥51,747 - 185

アピールポイント

最新Mac miniと同等、Mac Pro 2010よりも高性能

予算5万円ですから、数十万の最新Mac Proは目指しません。目指すのは、

  • Mac miniの標準モデルと同等
  • 拡張性の高いMac Pro 2010モデルよりも高性能

というところでピックアップしました。

ベンチマークはMacとの比較なので、GeekBenchで比較します。

PC シングル マルチ
本機種 1130 4845
Mac mini (Late 2018 core i5) 1015 4772
Mac Pro (Mid 2010 6コア) 641 3368

ベンチマーク上は、最新のMac miniよりも少しだけ早いですが、Ryzentoshにすると10%ほど性能が落ちるようなので、実質ほぼ同じと言えます。

逆に、中古で5万年ほどで購入できるMac Pro 2010よりも1.5倍ほど性能が高くできました。

最低限のゲームもできるように

RyzenはiGPUがないモデルなので、macOSで使う上でGPUボードが必須です。

メインで使うmacOSではデュアルディスプレイができればいいので、消費電力がなるべく少ないRADEON RX 560をピックアップしました。

Windowsで使う際はゲームを想定しているので、本当はもう少し強いGPUが欲しいところですが、ふだん使いのmacOSの時に無駄な電気を使わないようにすることを優先しました。

ただ、RADEON RX 560でもGeForce GTX 1050くらいのパワーはあるようなので、大抵のPCゲームも動くと思います。

省エネ性:Mac mini 2018と同じくらいに

最新のMac miniは最大で150Wのようなので、そこに合わせました。

Mac mini (2018) - 技術仕様

CPUとGPUがフルで動いても最大185ワット程度なので、Mac mini 2018シリーズに近い省エネ性能があります。

低コスト:Mac mini 2018の半額程度で

Mac mini 2018は性能がアップした分、順当に価格もアップしてしまったため、Core i5モデルはメモリを8GBにしても、10万円オーバーになってしまいます。

あの小ささでこの性能なので文句は言えないところですが、それでも安くはないので、半額くらいに収まるように構成しました。

また、純正Macでいうと、Mac Pro 2010モデルが中古で5万円程度まで値下がりしてきているので、そこと同等の価格にしてあります。

PC 新品価格 中古価格
本機種 ¥51,747 -
Mac mini (Late 2018 core i5) ¥124,080 -
Mac Pro (Mid 2010 6コア) - 5-7万円

ロングライフ:macOSが使えなくても

macOSは、近々Intel CPUからApple独自開発CPUに全面移行するという噂があり、いつかはRyzentoshが動かなくなる可能性があります。

ただ、Mac OS 9系からMac OS Xに移行した時のように、数年間は両方のCPUプラットフォームをサポートするはずなので、数年はこのマシンでいけると思います。

最悪Ryzentoshとして使えなくなったとしても、WindowsのゲーミングPCとして活用できるので、Intel CPUを利用したHackintoshよりも安く外部GPUがつけられるのがRyzentoshのメリットですね。

参考

AMD Ryzen 5 3500 Benchmarks

Mac Pro (Mid 2010) Benchmarks

Mac mini (Late 2018) Benchmarks

AMD OS X Vanilla Guide

GPU(グラフィックボード)性能比較表【2020年最新版】

この記事に関するキーワード

Categories: 自作PCガイド

Tags:

【予算5万円】Ryzentosh + プチゲーミング用・省エネPCを組み上げるの目次

著者

自作PC歴20年のパソコン大好き人間。メインPCはMac、ゲームの時はWindows、仕事ではLinuxがメイン。ブログを書くときはChromebookが多め。

関連記事

Intel NUCの機種・世代の見分け方

2020年8月18日

Intel NUCの機種・世代の見分け方をまとめました。Intel NUCは型番さえわかれば「世代・CPU」などがわかるようになっているので、覚えておくとIntel NUC選びの際に役立ちます。

Intel NUCを選ぶメリット・デメリット

2020年8月17日

自作PC初心者でも簡単に自作PCが作れるIntel製のベアボーンNUC(Next Unit of Computing)。Intel NUCはどこが優れていて、どこが弱点なのかを実際にIntel NUCを5年以上愛用している筆者が解説します。