Intel NUCの機種・世代の見分け方

Intel NUCの機種・世代の見分け方をまとめました。Intel NUCは型番さえわかれば「世代・CPU」などがわかるようになっているので、覚えておくとIntel NUC選びの際に役立ちます。

2020年8月18日

Categories: 自作PCガイド

Intel NUCの機種の命名規則

初代から4代目までのIntel NUCは機種名の頭に「D」がつくため、機種名がDから始まるものを見たら「第4世代より前のモデル」ということがわかります。

一方で、第5世代以降のIntel NUCは必ず頭に「NUC」とつきます。

NUC5i7RYH

という形です。

第5世代以降のIntel NUCについてはモデル名が、

  • NUC (製品名)
  • 5 (世代)
  • i7 (CPUのモデル名)
  • RYH (拡張機能名)

という命名規則になっています。

基本的には、「世代、CPUのモデル名」の読み方を覚えておけば良いでしょう。

CPUのモデル名については、下記のものがあります。

表記 CPUモデル
i3 Core i3
i5 Core i5
i7 Core i7
i9 Core i9
v5 Core i5
v7 Core i7
V7 Core i7
X Xeon
C Celeron
P Pentium

一部モデルにCore iの「i」ではなく「v」を使っているモデルがあるので注意してください。

また、同じNUCでも「C(Celeron)」や「P(Pentium)」は廉価版CPUなので性能が低いですが、TDPが10W未満で中には6Wというものもあるので、処理能力があまり必要ない常時起動PCやメディアサーバーなどに使う場合は、あえてこちらを選ぶのアリでしょう。

拡張機能については、基本的には、

  • USB 3.0(1-3世代は2.0)
  • ギガビットイーサ
  • HDMI

という点は共通です。

違うのはディスプレイの拡張(mini DisplayportやThundlerbolt3対応)くらいなので、そこにこだわりがある場合は、無理に型番を覚えるよりも製品箱や店頭のポップの記載で確認しましょう。

機種ごとの最大メモリの確認方法

機種ごとの最大メモリについては、スペック表で確認するようにしたいところですが、ざっくりと覚えておくという意味では、

表記 モデル
第4世代までのCore i 最大16GB
第4世代以降から第8世代の一部のCore i 最大32GB
第8世代以降のCore i 最大64GB
Celeron/Pentium 最大8GB

と覚えておくと良いでしょう。

Celeron/Pentiumモデル(CかP)については、2020年8月現在に発売されているモデルでは、世代に限らず最大メモリは8GBとなっています。

また、NUCの一部にはメモリが直付けされているモデルもあり、そちらは搭載メモリが4GBか8GBで交換不可となっています。

ただ、Intel NUCは小型PCなので、メモリのフォームファクタが「高価なSODIMM」でしかも刺せる枚数も2枚なので、64GBなどの大容量メモリを搭載したいなら、32GBメモリ* 2枚で3万くらいになります。microATXマザーなど、比較的小さなフォームファクタの自作PCを組んだ方が安上がりこともあります。


Intel NUCの機種・世代の見分け方を見てきました。

一度覚えてしまえば意外と簡単なので、ショップや通販でIntel NUCを比べる際に参考にしてみてください。

この記事に関するキーワード

Intel NUCの機種・世代の見分け方の目次

著者

自作PC歴20年のパソコン大好き人間。メインPCはMac、ゲームの時はWindows、仕事ではLinuxがメイン。ブログを書くときはChromebookが多め。

関連記事

Intel NUCを選ぶメリット・デメリット

2020年8月17日

自作PC初心者でも簡単に自作PCが作れるIntel製のベアボーンNUC(Next Unit of Computing)。Intel NUCはどこが優れていて、どこが弱点なのかを実際にIntel NUCを5年以上愛用している筆者が解説します。