BTOでMicrosoft Officeは必要?

パソコンを買うと”普通は付いてくる”Microsoft Officeも、BTOでは高価なオプション扱い。でも本当にMicrosoft Officeは必要でしょうか?様々な観点から検証してみました。

2020年6月22日

Categories: 自作PCガイド

実は海外では「Microsoft Officeなし」が普通

この記事を探しにきているということは、きっと「Microsoft Officeって本当に必要なのだろうか?」という疑問を持っている方でしょう。

実は、海外ではパソコンは「Microsoft Officeなし」で販売されるのが普通で、「Microsoft Officeはパソコンに付いているもの」というのはむしろ日本独自仕様です。

日本人の大多数が「Microsoft Officeはパソコンに付いているもの」と思っているのは、ある意味日本マイクロソフトの販促がとても上手で、ユーザーが洗脳されている状態とも言えます。

かつて、Googleドキュメントがなくて、互換オフィスの品質が低かった時は、「文章や表計算をするならOfficeがないとダメ」という時代でした。その時代では、単体で購入すると3万円ほどするMicrosoft Officeが、パソコンにセットになっていれば便利で単品で買うよりもお得でした。

最近では日本で販売されているパソコンでもDELLやLenovoなど「Officeなし」も増えてきていて、「Microsoft Officeは不要」というユーザーが増えている何よりの証拠かと思います。

Microsoft Officeが不要なわけ

では、Microsoft Officeが不要なわけを見て見ましょう。

Microsoft Office Onlineでも十分

Microsoftは、Web上でWordやExcelを開くことが出来る「Microsoft Office Online」を無料提供しています。Microsoftアカウントがあれば誰でも無料で使えます。

無料の Web 版 Office

一部機能が制限されていますが、編集なども普通に使えます。

Office Onlineで保存したファイルは、OneDriveに保存されているので、OneDriveからダウンロードすればローカルファイルとしても使えます。

GoogleドキュメントやOffice互換製品が充実している

Microsoft製品に拘らないのであれば、Google ドキュメントやOpenOfficeなど無料のものから、KINGSOFTのWPS Office 2など、格安で機能が充実しているものまで、Microsoftオフィスの代替アプリは多くあります。KINGSOFTのWPS Office 2であれば、4,190円から使えます。

「Googleドキュメントはオフラインで使えないから。。。」という声もありますが、2020年現在のパソコン作業でオフラインで出来ることはどれくらいあるでしょうか?企業内パソコンなど特別な理由がない限りは、パソコンはほとんどの時間オンラインになっているはずです。

その作業、本当にMicrosoft Officeが必要ですか?

例えば、文章を書くだけならWordがなくても無料のテキストエディタでも普通に文章が書けます。プレゼン資料を作るなら、Slideshareなどのオンラインサービスも使えます。

メールの送受信のためだけにOutlookアプリを購入するのは2020年ではナンセンスですし、表にして集計するだけの簡単な表計算ならMicrosoft Office OnlineやGoogleドキュメントで十分ではないでしょうか?

個人的にはここ10年ほど脱Microsoft Officeをしていますが、困ったのは取引先の企業にCSVファイルを送るときに先方のエクセルで開けなかった時くらいで、その時は別のフォーマットでやり取りをすることにしてすぐに解決ができました。

この機会にMicrosoft Officeが本当に必要かを考えよう

ここまで見てきた通り、2020年現在「Microsoft Officeは必須のアプリではない」と言えます。

その理由は、

  • 代替アプリがいくらでもある
  • そもそもMicrosoft Office Onlineなら無料で使える

という点です。


BTOパソコンにMicrosoft Officeは必要か?を見てきました。

最終的には「パソコンにMicrosoft Officeは不要」という感じになってしまいましたが、「業務がエクセルで制限されている」など余程な理由がない限りはMicrosoft Officeはオプションでつけなくて良いでしょう。

むしろ、社内ネットワーク制限や、アプリのインストール制限を行なっているような企業で利用するような環境では、個人で発注したBTOパソコンが使えることは極めて少ないのではないでしょうか?

筆者も大企業に勤めていた時は、

  • パソコンは支給品オンリーでアプリのインストールに毎回許可がいる
  • 自前のPCを持ち込んだときは、社内ネットワークに繋がせてもらえない(物理的に繋いでも、ネットワークには繋がらない)

という感じでした。ただ、そういう方はそもそもBTOを選ばないでしょう。

逆に、BTOを選べる環境なら「Officeなし」にして、その分の予算を別に使うか、パソコンのスペックアップに使ったほうが満足度が高くなるのではないでしょうか?

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著者

自作PC歴20年のパソコン大好き人間。メインPCはMac、ゲームの時はWindows、仕事ではLinuxがメイン。ブログを書くときはChromebookが多め。

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